じつは56歳のとき勤めていた会社が倒産して無職になった経験があり、その時は歳も歳だし家族もあるので、しょうじき焦りました。
転職
宅建や行政書士の資格だけは持っていましたが経験はなく、そういった事務所に60近いオッサンが就職できるはずもなく、ましてやすぐにでもお金を稼がないといけない状況なので自分でも今すぐ就職できる仕事を探しました。
運良く、住んでる町のコミュニティバスの運転手の募集が役場からあったので応募しました。
待遇は「嘱託職員」だそうです。
土日祝日休みで残業は無し、後で知ったことですが週休3日なんです。
つまり土日と平日1日休みで実際働くのは週4日だけなんです。
早く就職しないと嫁が心配するので、とりあえずコミュニティバスの運転手として働くことにし、それなりの給料を出してくれそうな就職先を見つけたら辞めるつもりでいました。
ところが思うように仕事が見つからず、毎日定時(17時)で帰えって気が引けるし、それに休みが多い分給料が少なく嫁には申し訳ない状況でした。
アルバイトをはじめる
コミュニティバスの運転手はそれほど体力的にはきつくはなく定時に終わった後にもできるアルバイトを探すことにしました。
たまたま都合良く、夜8時から11時30分までできる清掃のアルバイトを見つけることができました。
バイトは週4日だけです。
バイトは1週間、休み無しでもできますが無理をすると続かないと思ったので週4日にしてもらいました。
清掃のアルバイトはきつい?
作業内容は地下駐車場があり1階、2階、3階が売り場で4、5、6階が駐車場になっている大手スーパーの清掃です。
スーパーが閉店する(スーパーの営業時間は9時から21時30分まで)1時間前から掃除を始めます。
掃除の内容は5人が日替わりで担当します。
たとえば、ある人はごみの回収と床掃除だったり、別の人はエレベーターとエスカレーターそれに階段の掃除、またまた別の人は各階のトイレの掃除、さらに別の人はフードコートの掃除だったりします。
こういったスーパーやショッピングモールなどは、毎日朝から晩まで清掃スタッフが掃除をしてますから1日中キレイです。
当然、自分が作業を始める夜の時間帯も汚れてません。
ですから、躍起(やっき)になって掃除をすることはありません。
基本的に1人で作業をし、近くには誰も居ないし誰も見てません。
たまに巡回の警備員を見るくらいです。
だいたい汚れる場所は決まってますから、そこだけ掃除をしていれば自分の持ち場は終わったのも同然です。
1ヶ月も清掃のアルバイトをやっていれば監視カメラのない場所もわかりますから、その場所でサボっちゃいます。
意外とサボれる場所は沢山あるもんです。
深夜手当
自分のように夜8時から11時30分までアルバイトをやると夜10時から「深夜割増賃金」がつきます。
「深夜手当」と言ったほうがわかりやすいですね。
【労働基準法 第37条 第4項】
使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
とあります。
自分の場合は夜10時から1.5時間だけ基本時間給の25%が上乗せになる計算です。
作業内容は同じなのに時給が夜10時から増えることになります。
本当は世間の人が寝る時間に働いているわけですから「深夜手当がある」と喜んでいる場合じゃないですね。
アルバイトを1年で辞めた理由
実は嘱託職員として働くことになって直ぐに副業を始めました。
清掃のアルバイトを始める前なんですがGoogle広告と言う物を始めたわけです。
嘱託職員の仕事は週4日で残業無し、時間はたっぷりあります。
Google広告はPC1台あれば初期費用もたいして必要ないので始めたました。
とは言え、すぐにでも稼げる甘い世界ではありません。
清掃のバイト代(約月8万円)を超えるのに約1年かかりました。
バイト代を超え、さらに安定するのに1年と半年くらいかかったと思います。
そんな訳で清掃のアルバイトは約1年で辞めましたが、嘱託職員よりも清掃のアルバイトのほうが楽しかったような記憶があります。
まとめ
昼の仕事で稼げない分、空いた時間を使ってアルバイトを始めることになりましたが、今はコロナ禍で失業や残業が無くなった人が一時しのぎでアルバイトを始めた人も多いようです。
清掃のアルバイトは自分の感想では、作業その物はそんなに「キツイ」作業では無いと思います。
しかし、深夜働くのはイヤだとか、知り合いに見つかりたくない人には「キツイ」かもしれません。