小学校入学や中学進級の時、子どもが通う学校から「小中学生総合保障制度」のパンフレットをもらうことはありませんか?
私も学校からもらったパンフレットだし、みんなも入ってるみたいだから入った方がいいのか悩みました。
保険は「転ばぬ先の杖」みたいなとこがあるから悩みませんか?
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小中学生総合保障制度に入るべき?
小中学生総合保障制度は、PTA連合会が推進する任意の保険制度です。
子どもが学校や日常生活中でケガをしたり、他人にケガをさせたりした場合に、医療費や賠償金などを補償するものです。
学校がすすめてるし、他の人も加入してるようだから、「とりあえず加入しておこう」と申し込む前にこれからの記事を読んでもらえると参考になります。
保険は大事ですが、お金が出ていくことなので、真剣に考える必要があります。
「小中学生総合保障制度」は任意なので、必ず加入する義務はありません。
すでに加入している火災保険や自動車保険等と補償内容が重複していないか、必要以上に掛け過ぎていないか、確認することが大切です。
各自治体では、中学を卒業するまでは「子ども医療費助成制度」というものがあり、子どもの医療費の自己負担分を助成してくれる、つまり援助してくれる制度もあるので慎重に考えた方がいいでしょう。
小中学生総合保障制度のメリット・デメリット
メリット
1,子どもが24時間いつでもどこでも保障される。
2,賠償金の限度額が高く、高額な事故にも対応できる。
3,任意保険なので、加入しなくても法的に問題はない。
4,子どもの医療費助成制度と併用できる。
デメリット
1,自動車保険や火災保険などの他の保険内容と重複してる場合がありムダな部分もある。
2,子どもの医療費助成制度があるので、医療費の補償は必要ない場合がある。
子ども医療費助成制度
子どもの医療費助成制度とは、自治体が子どもの医療費の自己負担分を助成する制度です。
この制度の対象年齢や助成内容は、自治体によって異なりますが、一般的には以下のような特徴があります。
- 対象年齢は、0歳から小学校就学前までという自治体もあれば、中学生や22歳まで対象とするところもある。
- 助成内容は、診察料や薬代などの外来費用や入院費や手術費などが対象となるが、一部自己負担が必要な場合もある。
- 助成方法は、医療機関で保険証と助成券を提示すると助成される場合や、医療機関で領収書をもらって後日自治体に申請すると助成される場合がある。
- 所得制限は、収入が一定額以上の場合は助成対象外となる場合がある。
詳しくは、お住まいの自治体のホームページや窓口にお問い合わせください。
確認ですが「子ども医療費助成制度」は健康保険を使って病院にかかったとき(通院や入院)の医療費の自己負担はありませんが通院費や入院時の部屋代などの負担は助成の対象にはなりません。
小中学生総合保障制度は医療費以外の補償
小中学生総合保障制度は、子どもの医療費以外に必要な費用を負担してくれる生命保険です。
個人賠償責任補償
子どもや家族があやまって他人にケガをさせたり、他人の持ち物(お店の商品なども)を壊したりして法律上の賠償責任を負った場合の補償。
家族または子どもが自転車に乗ってる時に他人にケガまたは死亡させてしまった場合にも補償されます。
育英費用補償
親がケガをして事故の日から180日以内に死亡または、所定の重度後遺症害を負った場合の補償
傷害(ケガ)補償
授業中の事故、交通事故、レジャー中の事故などのケガの補償
自転車事故重点補償
子どもが自転車に乗っているときにケガをした、または歩いているときに走ってきた自転車と接触をしてケガをした場合の補償
熱中症補償
子どもが日射または熱射によって熱中症になった場合の補償
地震、噴火、津波補償
子どもが地震または噴火または、これらによる津波のよるケガの補償。
最近は異常気象で自然災害がいつおこるかわかりません。子どもが地震、噴火、津波などの災害に会ってはほしくないですけど、もしものことを考えると無いよりあったほうがいいかもしれません。
学校管理下動産補償
学校の授業、登下校中などに子どもの持ち物に破損、盗難、火災などの偶然な事故による損害が出た場合の補償
被害事故補償
子どもが犯罪行為またはひき逃げの被害者となり、死亡または所定の重度の後遺障害が生じた場合の補償
病気死亡見舞金
子どもが補償期間中に病気になり、補償期間中または発病から180日以内に亡くなった場合に、実際に負担した葬儀費用の補償
病気の補償
子どもが補償期間中に病気を発病し治療を受けた場合の保険金
詳しい内容はパンフレットを参照してください
小中学生総合保障制度に入らなくても他の保険でカバーできる?
小中学生総合保障制度に中には「個人賠償責任補償」や「自転車事故重点補償」もありますが、これらは自動車保険を契約するときに特約として追加することができるし火災保険の特約として付いてる場合があります。
個人賠償責任特約は、1つ入っていれば、家族全員の賠償補償をしてくれますから改めて加入する必要はありません。
ほとんどの個人賠償責任特約は1億円の補償がされていますし、商品によっては無制限補償もあります。
ケガや入院の保険は複数入っていると、それぞれから給付金が支払われますが、賠償責任保険は、いくつかの保険会社で契約をしても、それぞれから支払われることはないので二重、三重と入るのはお金の無駄遣いになってしまうので絶対にやめましょう。
育英費用についても教育資金を保障する生命保険と同じですから、学資保険や親の死亡保険などでカバーされていれば必要ありません。
二重で受け取ることはできますが、小中学生総合保障制度でも準備する必要があるかどうかは検討する必要はあります。
あとがき
いつも思いますが「保険」というヤツは厄介なものです。
小難しくて保険会社やファイナンシャルプランナーの話しを聞くと、どれも正しい話しに聞こえ、あれもこれも入らないと不安になることがあります。
もちろん、子どもには何事もなく健康に成長してほしいのが親の望みですが、万が一何かあったときに、少しでもお金の不安を軽くできればと思うのは親として当たり前のことでしょう。
小中学生総合保障制度に加入するかしないかの判断は難しいかもしれませんが今、加入中の保険全体を改めて見直すのもいいかもしれません。